はじめに:山の経済的な自立を目指して

森林の多面的機能が必要。

持続可能な開発が必要。

SDGsでも言われていますが、問題意識ばかりが声高に喧伝されているけれど、そこへ向けての取り組みは、社会の構造上なかなか難しいように思います。

(がんばってはるのはわかるんですけど)

しかし、森林の主力の収入源である材木の価格はピーク時の1/4という低迷した状態が横ばいで、林家の所得や林業従事者の所得は低い現状となっています。(註:林野庁令和2年8月26日更新「林業の現状と課題」より)

 

レジャーとして山に関わることもいいでしょう。これも立派な経済活動です。

企業の社会活動の中で森林に貢献する活動が活性化されること、とてもありがたいです。

 

しかし、わたくしは山林が健全な状態で持続可能に保つためには、そこで収穫される産物に付加価値を与え、経済的に自立することが大切だと考えます。

 

わたくしのご先祖達は、代々奈良吉野の地で長い長い間林業に携わってきました。

明治期はその地で採れた材を使い、桶を作ることを生業としていたとか。

その子孫であるわたくしは、林業の仕事に憧れを持ちながら、長年ITの仕事を生業として携わってまいりました。

 

そしてようやくいま、京都の地に小さな山林を得て、山林の経営をはじめることにしました。

高度なIT化による合理的な施業、市場に対して訴求する魅力的な商品開発、そしてマーケティング。

さらに素材は最後は土に還ります。そんなリサイクルまで含めた経済活動を行い、ほんとうに持続可能な山林の経済的自立を目指します。

 

ええ歳したおっちゃんがはじめる無謀な挑戦かも知れませんが、応援よろしゅうたのんます。